長らく休眠していた出版のプロジェクトが、春分の目覚めと共に動き出した。
出版の企画そのもののきっかけは、モレスキンノートにイラストとともに書き綴ってきた私の料理ノート。とある編集者さんがその絵を見て、ビビビっときたのだ。
私は10代の頃密かに思っていたのだ、本をたくさん出してる人になりたい、って。その思いが長い時を経て、いよいよ叶えられることになる。
素直に、嬉しい。
当初は田舎暮らし、古民家カフェの日々のことを織り交ぜながらレシピ本にまとめていこう、ということで話がまとまったのだが、休眠から目覚めてディスカッションするうちに、主題が変わってきた。
むしろ私がねらっている本質的なことにどんどん近づきつつある。季節や大地と対話しながら料理する喜びに目覚める本。植物料理研究家の考え方や発想が身体感覚で身に付く本。
この本を読んだ読者はどうなるだろうか。
土づくり~畑~料理~食べる~片付ける・排泄する・土に還るの循環を通して、自然や自分自身のことをひとつらなりのいのちとして感じれるようになる。
自分も、食べものも、母なる地球の上のいのちの営み。切り離しては存在しえないことが身体感覚で理解できる。
おのずと何を選択すればいいかがわかるようになる。
食材と接すること、お料理することがますます楽しくなって、食べながらエクスタシーを感じて、自由になって、世界が広がって、自分のことが大好きになって、地球の生きとし生けるものへの愛があふれて騒ぎ出しちゃうよぉ。
そんな効力のある本にしたい。
ひとつ、やたらに地球地球と言葉にするのがクサくないだろうか、という疑問があるにはある。同じことを言うのでも、もっとスマートに伝えていけないだろうかと、考え続けている。
とはいえ、、、
私たちみんな地球のジモティー(地元は地球)であることは、ふわふわしたファンタジーでもスピでもなく、ただの事実なのである。
それなのに、今の食事情を見ると、添加物、遺伝子組み換え、たくさんの化学薬品漬け、地球のリズムとも体の声とも合っていない季節のない食事、命のエネルギーをわざわざ無くした料理、、、、、
地球ジモティー意識(地球への地元愛)があまりにも薄いことを、私は憂いているのだ!
地球とのつながりを思い出す料理、を私は伝えたいのだ。地球意識が私の料理のベースだ。そしてそれをできるだけ多くの人に、伝え広めたい。今の一般的な食事情は、いのちのつながりを断ち切る料理があまりに多いからだ。
だからやっぱり、表テーマであれ裏テーマであれ、読者が植物料理の創造を楽しみながら地球ワンネス意識に目覚めて、おのずと行動や生き方が変わっていく。そんなテーマの本にしたい。
以上、私の考えです。
あなたは、いかがですか?
ヨシベジの本でどんなことを知りたいですか?
どんなことを読みたいですか?
聞かせていただけるなら、嬉しいです。
これは20年以上前、料理の活動を始めたときから変わっていないんですよね〜、ヨシベジのコンセプト。
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おいしくて
からだにやさしくて
エネルギーが目覚めて
地球とのつながりを思い出す料理